1級実技は試験官を信じる

学科試験お疲れさまでした。

 皆さんこんにちは、ブログ更新遅くなりすいませんでした。1月のFP試験を受験され、自己採点で合格を確信された方はおめでとうございます。また残念にも合格点に及ばなかった方は諦めるか、再度挑戦しようか悩まれているかと思いますが、もう1回だけトライしてみませんか。FP試験は1級であろうと真摯に勉強すれば必ず合格出来る試験ですし、その価値は今後大きくなるはずです。1級学科を受験された方で多いのは「応用の部分点次第で合格なんだけどなあ」だと思います。私もそのパターンだったので合格発表日までモヤモヤしていました。

 今日は直前に迫った1級実技(きんざい)試験当日の「心構え」のヒントになるかものお話をしようと思います。 

 

 

私の失敗

 私はラッキーなことに1級実技(きんざい)は1回で合格出来ましたが、実情はPART1(事業継承/相続)でやらかしてしまい、合格発表まで学科と同様ヒヤヒヤの日々を送ってました(100時間の勉強と受験料、交通費、宿泊費等合わせ7万円弱がパーになるかと思うと・・・)。結果は平均点より少し上の点数での合格だったので、PART2が良く出来ていたのではと思ってます。

 何をやらかしたのかと言うと、最初の質問に対して「だらだらと長い回答」をしてしまい、試験官の印象を相当悪くしてしまいました。試験官の表情が見る見る曇っていく中、「非常に気まずい」と思いつつ回答を切るに切れない。かなりの地獄でした。

失敗の原因

 一つは「1回も実シュミレーション」をしてなかったことだと思います。以前のブログで勉強法を紹介(ワンポイントPART1PART2)してますが、これだけでは会話のリズムをつかむのは非常に難しいです。一応、頭の中でシュミレーションは何回かやっているのですが、なかなか経験しないレベルの緊張の中、一発勝負で上手く出来る人は相当な修羅場をくぐってないと無理かなと思います。そしてもう一つは「試験官を信用してなかった」ということです。大変失礼なことなのですが、当時の心境は「落とされてたまるか」、「試験官に負けない」的な発想で受験していたので、「聞かれたことは完璧に答えよう」としていました。それが「だらだらと長い回答」になってしまったのです。

じゃあどうすれ良いの?

 実際にだれかに試験官役をお願いしてシュミレーションを出来る方は殆どいないと思います。私は当時銀行員でしたが、行内で一緒に受験する方はゼロでした。1級ホルダーが数人いましたが、なかなか頼めないですよね。メガバンクや信託銀行にお勤めの方であれば、複数人の受験生がいらっしゃるので、1回で良いので受験生同士でサークル的にシュミレーションを行えば相当違うと思います。

 それと「心境」ですが、「試験官に負けない」ではなく「試験官に応援してもらう」「試験官に協力する」的な持ち方の方が良いと思います。そもそも試験官は殆どが税理士、会計士等の士業先生と言われてます。そのような先生方が長時間拘束されてまでやっているのは、おそらくボランティアに近い考えではないかと思います。そして「合格率8割以上」の暗黙の了解の中で、最初から「こいつ落としてやろう」と考えている試験官がいるとは思えません。受験生は全員の知識レベルが担保(1級学科合格者、CFPⓇ保有者)されています。普通で考えれば「出来れば緊張を解いてあげたい」「実力出してね」だと思いませんか。

 なので試験官を信頼して(答えが言葉足らずの場合は追加質問してくれると信じて)「回答は短く、要点だけにする」を徹底すれば良いと考えます。